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 俺はお二人の間に、愛はあったと思う。とすると……。 「じゃぁ、やはり唯香は誘拐された可能性も?」  どうやら今井さんも、同じ事を感じたらしい。 「おそらく。あり得るかもしれません」  俺が発した時、パトカーが到着した。 「申し訳ありません。今、話した事を、もう一度専門の署員達に話してください」 「分かったよ」  今井さんの顔には、疲労が滲み出ていた。もしかして俺を呼び止める為に、わざと違反をしたのだろうか。  今はそんな事を、聞いている場合ではないのだが。
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