交番ガールの章 ストーカー事件簿

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 でも一時間待たされて出て来たパンケーキは、食べられるものではなかった。それはもう、よくある話。  すると彼はまた、私を罵った。 「君と一緒にいると、マズイ店ばかりにあたるんよな」  ムッとした。  雑誌に載る際、私服姿のページも少し欲しいと、言われていた私は、洋服を買いに一緒に行った事があった。  新宿の駅ビルにあるショップで一万円のスカートを購入したら、高すぎる、勿体ないと罵られた。私が稼いだお金で購入したのに。 「そんな女とは結婚出来ない」というので、私は「じゃぁ、別れて下さい」とキッパリ言った。  すると彼は慌てた。私に必死で媚びる。 「ごめん」「もう、言わないから」の連続。  列車の中で、謝るばかり。私はウンザリし、冷めてきたのだ。  真冬に風邪を惹き、高熱が出て病院に行った時だった。病院の帰りに、彼にバッタリ会った。 「風邪ひいただけで、病院に通うなんて、甘ったれだ」  いちいち、罵る彼。私は我慢出来なくなり限界に達した。 「お願いです。もう、別れて下さい」  私はそれだけ言い放し、家へ帰った。
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