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「え?」  俺と今井さんの言葉が重なる。 「再来週なの。結婚式」  増原さんは顔を下に落とし、顔を赤めた。どうやら彼女の心は動いてくれたようだ。良かった。 「勿論!」  俺は返事一つで、頷いた。 「奥様も勿論一緒に」 「任せておけ! 喜ぶぞ、あいつも。でも席とか料理とか大丈夫なのか?」  すると、今井さんは元気を取り戻した声で発する。 「大丈夫です。なんとでもなります。是非、奥様といらしてくれたら。ご懐妊されているとの事ですが、妊婦様向けの体の良い料理も手配します」 「え? いいんすか? いやぁ、そうしてくれるとありがたいです。あいつ、美味しいものが食べたいけど食べられなくて、ストレスたまってるんですよ。体に良い、ご馳走があったら喜ぶんじゃないかなぁ」 「ぜひ、お待ちしてます」  二人、元気な声が重なる。二人は元気を取り戻し、笑顔になった。 (あぁ、良かった)  俺は安堵して、もう一度王子駅へ向かう。悠子に一応メールをしておく。 『一件落着だ。再来週はお二人の結婚式だ。悠子も俺も呼ばれたぞ。絶対行こう』
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