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夫の実家に到着した。我が家のように使わせて頂いて、申し訳ない位だ。けれども、夫の妹が好きに使って下さいと言うので使わさせて頂いているが、罪悪感を感じる。
家にある調味料なんかは、申し訳なくて使わないようにしていた。
コンビニで購入したお茶の葉を使って、お茶を淹れた。
琴音も疲れてしまったのか、幸太と一緒に眠ってしまった。
静かな沈黙が降りて来た。
「ちゃんと食べてる?」
私は夫が心配で問うた。
「事件が起こると、なかなかね。食っても食べた気がしない」
「そっか、昔はもっと楽しかったよね」
一緒にペアを組み、刑事として活躍していた頃を思い出す。それなりに寝られなかったり休みも削られたりして、大変ではあったが。
「君はあの頃とあんまり、変わらないね」
「そう?」
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