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(今日のメシはまた、そこの中華弁当にするかな)  あれ以来、今井さんと増原さんとは家族ぐるみの付き合いをさせてもらっている。  しかも忙しい時は、弁当屋からここの官舎も近い事もあり、特別に、届けてくれる。有難い事だ。 (悠子も天津飯でいいかな)  そんな事を考えた時に、インターホンが鳴り、応対する。  悠子は寝息を立てて、眠っていた。 「はい」 『安西か。林田だ』 「えぇっ!?」  懐かしい。と言っても、埼玉が実家の林田警部は実家に寄った際、立ち寄ってくれることもある。  でも、もう上司と部下として一緒に働けないのが、非常に残念だ。馬場警部補と同じ位、俺が尊敬する上司だったから。 「はい、ちょっとお待ちくださいね。すぐ開けますんで」  俺は急いで玄関のドアを開ける。するとそこには、懐かしい林田警部が立っていた。  しかし疲れ切った顔と、困惑した顔。 「あの、どうぞ、上がって下さい」  俺は林田警部に上がってもらった。
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