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 しばらくしてインターホンが鳴り、悠子が対応してくれた。素早い対応で驚いた。  持ってくれたのは、バイトの男子学生のようだ。そこの中華弁当屋は時給が他よりも高い。  ありえない時給を出してくれるので、ハードな仕事だけれど人気で、求人を出した時は、すぐに埋まったと言う。流石は今井さんだ。 「天津飯、来ましたよ」  悠子は言う。  袋を開けると、食欲をそそる匂いが鼻についた。悠子が茶を淹れてくれた。程よい茶色の透き通った餡に、黄金色のタマゴ。  三人で早速、頬張る。 「お、確かにこれは、旨い」  林田警部も驚いた程だ。 「でしょう」  悠子は嬉しそうに言う。  どうやら空腹のようだった。食べたら元気が出てくれるのではないだろうか。 「あの、警部、今日はどうされたんですか?」  悠子はおずおずと、心配そうに顔色を伺うように尋ねた。
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