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安西君夫婦には何かお礼をしなければならない。
大川社長にも。
大川社長の食事を私たちの部屋に運んでもらい、一緒に食事をした。その方が、仲居さん達もラクだろう。
彼女には、警備会社を辞めるのを、止められてしまった。
私は休んでばかりだ。こんなの社会人としてダメだと思ったのに。
普通なら頚になっているだろう。今日だって緊急休んで、温泉だもの。甘ったれだ、私は。
でも私は当分、お母さん業に専念する事にした。その場合、琴音はそのまま保育園に在園できるだろう。でも幸太は、無理かもしれない。
そんな翌日の朝。
その日は、家族四人で兵庫県に帰る事になっていた。
朝食の時間、朝のニュースを家族全員で見ていた時だった。
アナウンサーの言葉に、私達の箸は止まった。
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