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『今朝、朝五時頃。東京都北区赤羽にあります、北本通りで、東京都北区在住会社員、三山みのりさん二十五歳の遺体が、路上で発見されました』
「えぇっ!?」
私は頓狂な声が出てしまった。
三人揃って私の顔を見る。
「ママーおかわりー」
「ママ! 幸ちゃんもご飯、おかわり!」
子供達は続けてご飯のお代わりを求める。それを見た夫が「パパが入れてあげるよ」と、おひつの蓋を開けた。
「赤羽で、遺体か……。あのまま東西署にいたら、俺達の管轄だったかな」
夫は呑気な声で、人ごとのように発した。
ひき逃げの可能性が高いという。交通課の出番だろう。
「私、この人と昨日、高崎の商業施設で見たの。女の人と揉めてた」
「えぇっ?」
今度は夫が頓狂な声が出た。
何故、高崎から赤羽に……。何故高崎に洋服を買いに来ていたのだろう。東京都民なら、東京で買えばいいのに。
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