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「麗子さんは、登録したの?」
「一応ね」
その際住所や個人情報も、勿論登録する。
「そのショップの名は?」
今度は安西君が尋ねて来た。
「カントリー・グリーン」
「あぁ、悠子も時々買ってるなぁ」
安西君は上を向きながら、思い出したように発した。
「ありがとう。早速調べてみるよ」
馬場君は紺色の制服を着ている警官の所へ、走って行った。多分、あの
鈴木さんという女性のデーターはすぐに出て来るだろう。
といっても、全国にとても多い苗字として有名だ。どこまで知る事が出来るだろう。
都内にも鈴木さんという人は、数えきれない程いるだろう。
私は所轄署に行く事になった。懐かしい東西署。あの頃の刑事課のメンバーは、全員転勤になって私の知っている刑事は誰一人いなかった。
警察は転勤族だ。仕方がない。
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