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 馬場君は刑事課の人にも、詳細を伝えてくれてあったがやはり、刑事課長に同じことを聞かれた。  湯浅課長というこの警部。貫禄があり刑事にふさわしい刑事だった。聞くところによると、中学生と高校生のお子さんがいるらしい。 「あんたが、かつて警視庁一の美人だったっていう女性警察官か」  ドカッと腰かけながら、湯浅課長は私の顔を一瞥した。 「はぁ……。そういう事になっていますが、どうでしょうねぇ。安西君の奥さんだって、負けずに綺麗ですけど」  私は悠子ちゃんの事を例に挙げた。  彼女だって、端麗すぎるほどの容姿。噂によると初任科時代は、彼女を狙っていた男性初任科生は沢山いたという話。  私から見ても、魅力がある端麗な女性だ。 「まぁ、いいか。それより鈴木って女はですな、その何とかっていう洋服の店の会員登録者によると、全国で三百人おりまして」 「はぁ……」  その程度? と思ったが、会員だけでという話なので、そんなものかと、納得した。  そのうち関東近辺の会員は、八十人前後と絞られる。
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