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「ごめんなさい。子供達も一緒なんだけど」 「あぁ、全然かまわないよ」  馬場君がそういうと、一番下の今原君が立ち上がり、給湯室へ走って行った。 「この人で間違いないかな……」  馬場君は私に問う。  パソコンでカチャカチャとキーボードで検索し、画像が出て来た。商業施設の防犯カメラに写った画像だった。  ショートカットでスッキリした顔立ち。  容姿は失礼ながら中の上位だろうか。 「間違いないわ」  私は頷いた。  気を利かせた今原君は、子供達にジョアを持ってきてくれた。子供の好物だ。私には温かい緑茶を淹れてくれた。 「ごめんね。お気遣いなく」  私は今原君にそういってから、もう一度パソコンのモニターに視線を転じた。 「この人が鈴木利里さん?」 「そう。これで『りり』っていうんだ」    この人が犯人とは限らないだろうなぁと、ぼんやりモニターを見ながら思った。
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