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それから彼のストーカーは始まった。いちいち、ラインが届く。
『悪い所、直すから考えなおして。ね? ね?』
『困った時、助け合うのが、カップルだし夫婦だよ。助け合いたいよ』
色々、論点がズレていた。困った時助け合うのがカップルや夫婦だというけれど、それはお互いが信頼しあっている場合。尊敬し、そして愛し合っている場合だ。
私はこの人をもう、愛せないのだ。
『いい加減にしてください。もうメールもラインも送ってこないで』
それから暫くして、ラインは途絶えた。私は安堵した。これで終わったと思った。それから二か月後の事だった。
別れた筈の彼から『元気?』とラインが来た。勿論、無視。おそらく既読になっているだろう。
その後、ラインは続いたが読む気がせず、読まなかった。
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