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 そんな中、安西主任は俺達の住む警察官舎の警部補の娘さんの話を、馬場警部補としていた。  あの少年と少女の恋の行方も気になる所だが、俺は奈美の事の方が心配だった。 「へぇ、初々しいな。いいねぇ、そういう少年。六年生かな。女の子に、もてるだろうなぁ」  馬場警部補も顔に笑顔を浮かべている。やはり、ほっこりする話らしい。  あの少年は、なかなか人間が出来ているだろう。  そして、夜中。  警らへ出かける。  今日の警らも、トヨタのマークX。  二十二時を過ぎると、交通量も少なくなる。  夜の警らは、今原と一緒だった。 「そういや、君は彼女と順調か?」  暫くそんな話を聞いた事がなかった。サンドイッチ屋の、店員さんとあの後、どうなったのか聞くタイミングがなかったのだった。 「上手く行ってます」  少し顔を赤らめ、助手席に腰かけ周囲を見渡す。  
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