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『パト4号より、応援要請願いたい。迎える車ありませんか、どうぞ』
警官からの要請が流れて来た。
「交機覆面5号、向かいます、どうぞ」
今原が応答する。
『了解』
商店街、ララガーデンのはす向かいの道路で、確かに滅茶苦茶になったベンツを発見した。
これはかなりのものだ。
所轄署の交通課の警官らが、次々到着した。
ブルーシートに囲まれている。これは派手にやったものだ。電柱に派手にぶつかり、死亡。
最悪なものだった。
俺達も覆面パトを駐車し、制服警官らに頭を下げた。
足と腕はバラバラになっていた。マネキンを崩したように。
そしてまた肉片も散乱している。
「これを集めろって言われるんだろうな」
「ですね……」
今原も俺も顰め面するのを、我慢した。これ位のご遺体は今まで沢山見て来たのだから。
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