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「佐々木修平は、普段、酒を飲まないそうなんだ」と、馬場警部補は眉を顰めた。 「そうなんですか……。じゃぁ、奇妙ですね」  誰かに飲まされたという事か。  酒の弱い人間がビール一缶だけでも飲むと、すぐに酔っ払い車の運転なんて出来るものではない。 「つまりは、殺人事件の可能性もあるという事ですか? はめられたと」  今原が、パソコンのキーボードを打つ手を静止しながら言う。 「ま、そういう事だろうけれど、誰に飲まされたかは……。俺達が出る幕ではないんだな」  馬場警部補は、じれったい顔をしながら緑茶を啜った。  そうこうしているうちに、日勤の交通機動隊の隊員らが出勤してきた。ミーティングを行う。  捜査の為、俺達交通機動隊も、要請されるかと思ったが今の所は、要請はなかった。  俺はそのまま、堀井総合病院へ向かった。
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