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「そこまでは俺達の管轄じゃないから、調べられないんだよ」
切なかった。ため息がもれそうだ。
ふーん。と奈美は鼻を鳴らしながら、ジッと見た。
「でも、今までだって何だかんだ言って、色んな事に首を突っ込んでるじゃない」
そう来たか……。確かにその通り。
言葉に詰まり思考を巡らすが、言葉が見つからない。押し黙るしかなかった。
「私の予想」
「え?」
素人の予想なんか、アテにできない。後は警察の仕事だ。
「その佐々木先生って、例えば女の人がいたとか、考えられない?」
「えっ」
俺は目を丸めた。
何故そうなるのだろう。
「やめてくれよ、それじゃ昼ドラじゃないか」
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