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 そんな事を考えながら警らを続ける。  車の数も途切れて来た、二十三時。  スピード違反する車がぼちぼち、出て来るだろうか。ここから少し道を変え、志村第四小学校の前を通過した。その付近には、高級マンションも有する。環八通りに出る時に、凄いスピードを出して行く、車を発見。 「よし、追跡するか」 「はい」  今原はハンドルを左側へ切った。  車は走っているには走っているが、日中に比べてやはり減り始めた。といっても俺の実家の上里町よりは、車の量は多い。  速度測定を開始した。  84km。24kmオーバーだった。  俺は赤色灯を上に装着した。 「練馬ナンバー、黒のアウディ〇〇ー〇〇、左に寄って下さい」  すぐにここの通りを抜けると、高島平になる。大人しくアウディは速度を緩めた。 (素直そうな人だ)  俺達は、アウディの前にそっと出た。 「覆面についてきて下さい」
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