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「飲食店って儲かるんですかねぇ」
今原は目を瞬かせる。
それはどうだろう。けれども、あんな高級マンションに住める程は儲からないんじゃないだろうか。
「さぁねぇ。明日にでも行ってみるかな」
俺は視線を周囲に転じた。更に交通量が減る。
交通量は減っていても、他の事件は色々あるかもしれない。
また板橋区を警らしつつ、北区へ入る。
団地街の中へ入ると、団地から光が漏れており綺麗に輝いていた。赤羽台から、また赤羽方面へ向かう。
酔っ払いが道端で眠っているのを発見した。
本来なら、地域課とか他の課の管轄だが、同じ警察官として発見したら声をかけない訳にはいかない。
「そこに停めますね」
今原もそれを察知し、停車可能位置の場所へ覆面を停車させた。
通行人は、眠っている人を一瞥して、通り過ぎる。
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