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「よっぽど、中央フリーウエイが気に入ったのかな」 「うーん。そうかしら」  奈美は微笑した。  夕飯を食べ終わってから、俺はネットで中央フリーウェイの歌詞を検索した。  メロディは明るいが、少し歌詞には重みがあるこの歌。ユーミンの歌は結構そんな歌が多いのかもしれない。  ビール工場、東京競馬場は、府中を表す。その割と近くに警視庁の警察学校があったっけと、少し光景が思い出される。  昔は、彼女の事を彼が送ってくれたのに最近は冷たいらしい。彼女は彼氏の愛に不安を感じている。  けれども男からしたら、慣れてきただけだと言いたいのだが。  いくら歌詞を読んでも分からなかった。 「そういえば……」  伊藤さゆりさんは、府中に住んでたんだよな。今日、母親の切符を切り損ねたが、そんな事を過る。  府中。  こごみちゃんは俺に何かメッセージを残そうとしているのだろうか。それを奈美に言うと「考えすぎ」と笑われたが。
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