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「中央フリーウェイ」 「え?」  こごみちゃんは、顔を上げる。 「君は最近、中央フリーウェイをよく弾いていた。あれにメッセージがあるのかなと思って」  俺の台詞に、こごみちゃんはますます目を瞬かせ、また目を伏せた。 「府中に何かあるのかな」 「ねぇ、もういい加減にしなさいよ」  奈美がこごみちゃんの心中を察し、ハラハラしながら俺に言う。俺はそれを右手で制した。悪いが、黙っててくれ、と。 「流石、お兄さん。分かってくれると思った」  ボソボソとこごみちゃんは言う。  やっぱり。  中央フリーウェイは俺に対するメッセージ。  府中に何か関係があるのだった。 「東京競馬場も、ビール工場も府中にあるんだもん。警視庁の警察学校もあそこから、近いよね。多分分かると思った」  やっぱり。  俺は少し安堵しながら、頷いた。
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