0人が本棚に入れています
本棚に追加
ーーーここは、どこ?
ーーーここは、家。
ーーー私は何をしている?
ーーー私は母の帰りを待っている。
ーーー私は...私は...まだ...まだ正気なのだろうか?
答えは見つからない。この小屋に篭ってどれ位の日数が過ぎただろうか?
「置き去りね」
「置き去りだ」
どこからともなく聞こえてきたこの声。
「っ...?」
私はその声に反応してしまう。
「違うわよ...違うわよ...私はまだ..まだ捨てられてないんだから...ね...」
本当に小さな声で呟く。本当に、本当に...
「ひとりぼっち」
これが本当に嫌だった。
そして認めたくなかった
母がいなくなったことを。
ーーーひとりぼっち残された私は
静かに少しずつ狂い始めてる
お月様のわずかなな光では
私を照らせない
ひとりぼっち残された私は
笑顔も涙も忘れ始めてる
唯一残された感情は
溢れ出る...
憤怒ーーー
最初のコメントを投稿しよう!