イントロ

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 それもそうだ。  彼女たちが話しているダイ君とは、16歳~20代前半の女性に人気のあるインディーズで活動している、アーティストの青年である。  ハスキーな声とベビーフェイスなくせに、激しいロックばかりを歌う。 「だからお前たちに頼んだんだけどな」 「マスター」  アザミとスイセンが顔をあげると、山盛りのポテトフライがテーブルの中央におかれ、髭面にエプロンをつけた熊のような40代ぐらいの男が、ニカッと笑った。 「土曜日にはアイツが治ってる治っていないにかかわらず、幕はあげる。Y'sの売り上げはほとんどは土曜日の売り上げでもっているんだ」
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