第3章 オーロラの下でやっちゃいました

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ホテルの前のレストランで、魚のフライとサンドイッチと美味しいスープを食べた。 15分前に集合場所に行くと、何組かのカップルがいて、その中にあの夫婦がいた。 彼女が晴馬に気付くと色目を使ってこっちを見てくる。 晴馬は露骨にイヤな顔をしているのに・・・。 向こうの旦那さん、そんな奥さんの視線に気付くと、なぜか私に視線を送ってきてニッと笑った。 「・・・あ。いや・・・。私、あの人達怖い・・・」 今、チラッとだったけど。 あの旦那さん、私の裸を妄想した気がする・・・。ゾッとした! 「晴馬ぁ・・・離れちゃダメだからね」 「お、おう。絶対にお前を守るから!」 「あの奥さん、晴馬のこと狙ってるみたいな眼だね・・・狼みたい・・・」 「・・・やっぱ、そうなんだ。気のせいじゃなかったんだ・・・なんで、あんなのと一緒なんだろな・・・」 2人でため息をついた。 バスが着て、私達は一番前の席に座った。 彼らは一番後ろに行ったけど、私達に近付いてきて、すぐ後ろの席に・・・。 「あら?飛行機でお会いしましたよね?」って、話しかけてきた。 晴馬は無視を決め込んでいる。私も無視しよっと。
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