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年末だってんで混んでいるのかと思いきや、案外空いている?
北海道と一緒で、広い分そう感じるだけかもしれない。
空港は賑わっていたんだ。
ここは観光地。
他にも宿泊先は点在している。
明日から行くのはロヴァニエミというサンタクロースの発祥の地。こっちの方がリゾートっぽいらしい。
南国のリゾートも憧れるが、北国育ちとしてはこの感じはしっくりくるな。
樹氷の結婚式を思い出しながら、イグルーの中のベッドに寝転がって空を見上げた。
先にくつろいでいた夏鈴が、嬉しそうに俺の上に被さってくる。
「憧れの場所に連れてきてくれて、本当にありがとう!!大好き!!」
「大好きって、もっと言って?」
「大好きだよ、晴馬」
「俺も、大好きだよ・・・夏鈴」
抱き合ってキスをしていると、また繋がりたくなるが。
全方位から誰に覗かれるかわからないこの状態で油断は禁物だ。
俺は誰にも夏鈴の裸を見せたくなんかない。俺だけの女なんだから。
それにしても・・・覗きたい放題じゃねぇか。
変態が双眼鏡で見てるかもしれないし・・・な。
なんか、全然くつろげないかも・・・。
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