第3章 オーロラの下でやっちゃいました

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年末だってんで混んでいるのかと思いきや、案外空いている? 北海道と一緒で、広い分そう感じるだけかもしれない。 空港は賑わっていたんだ。 ここは観光地。 他にも宿泊先は点在している。 明日から行くのはロヴァニエミというサンタクロースの発祥の地。こっちの方がリゾートっぽいらしい。 南国のリゾートも憧れるが、北国育ちとしてはこの感じはしっくりくるな。 樹氷の結婚式を思い出しながら、イグルーの中のベッドに寝転がって空を見上げた。 先にくつろいでいた夏鈴が、嬉しそうに俺の上に被さってくる。 「憧れの場所に連れてきてくれて、本当にありがとう!!大好き!!」 「大好きって、もっと言って?」 「大好きだよ、晴馬」 「俺も、大好きだよ・・・夏鈴」 抱き合ってキスをしていると、また繋がりたくなるが。 全方位から誰に覗かれるかわからないこの状態で油断は禁物だ。 俺は誰にも夏鈴の裸を見せたくなんかない。俺だけの女なんだから。 それにしても・・・覗きたい放題じゃねぇか。 変態が双眼鏡で見てるかもしれないし・・・な。 なんか、全然くつろげないかも・・・。
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