終わり

1/2
1人が本棚に入れています
本棚に追加
/8ページ

終わり

「高嶋さーん、パソコンを開けたまま、また寝てましたよ」 はっと俺は目を覚ました。 36歳の俺は父親の跡を継いで仕事をしていた。 10歳と6歳の子供達がいて昔の夢が叶っていた。 しかし、なんて夢だ。 得体の知れない神様達に囲まれるなんて悪夢だろう。 もう帰ろう。 「ごめん、ごめん。これ発注かけたら帰るわぁ」 帰宅すると娘のあつが机に向かって勉強をしていた。 「あっちゃん、ただいま」と、声をかけるとあつはこちらを振り向いた。 「パパ、おかえりなさい。 ねぇ、明日、テストがあるの。ここから問題を出して」 あつは俺にプリントを渡した。 そのプリントを見るや否や、俺は自分の口を左手で覆った。
/8ページ

最初のコメントを投稿しよう!