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説明と顔合わせ程度だった初日は、なんとか彼なりに無難に過ごせたと思う。
ただ、正直、説明会に遅れてきたチャラそうな二人を見た時は、
一番苦手なタイプなだけに、密かに動悸が激しくなった。
だが、幸いにもペンションでの同室も彼らではなく
穏やかそうな中年男性と大人しそうな大学生。
これには、心の底からホッとした。
しかし心配事というのは、案外、当たるものだと思う。
そして、恐れていた事が起こったのは、
翌日のボランティア初日のことだった。
ボランティア作業は、基本的には二班に分かれることになった。
その中で洋二は、「一班」と称された
香川という中年男性と同室の大学生、日辻。
そして、専門生だという女性二人と
大学生グループの一人、田中と一緒のグループ。
そして、
「何はともあれ、掃除がある程度進まないことには修繕もままならないので、
当面は、ひたすら清掃作業をして頂きます」
朝、彼たちを迎えに来た青年会の山崎から出発前に簡単な説明をされ、
ボランティアの面々は、昨日と同じマイクロバスに乗り込んだ。
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