愛が多すぎる「みさきパーク」

その一

「あっ、そう。」
それでも楽しいお弁当タイム。
　ぼくの名前は、かみまえよしお。６才、年長のふじ組でしゅ。今日は、幼稚園の秋の遠足。ここは、みさき公園。雲一つない秋晴れ。気分は、最高！
　お母さんと一緒にお弁当を食べた後、友達のあつし君といっしょにぞうさんを見に行き、お話をしている。
「ぞうさん、どうしておはなが長いの？」「パッオーン。」
　あつし君が替わりに応えてくれる。
「口が長いとおかしいでしょう。長いおはなで食べ物をつかむんです。」
「なるほど。」
　ぞうさんも聞きたいことがあるそうで、
「パオ、パオ、パーオン。」「どうしてみんな服を着ているの？私たちは着てないよ。」
「あっそうだねえ。」と言うが早いか、制服とズボンを脱ぎ始める。あつし君もいっしょに脱いでいる。