この世の成り立ち

2/4
前へ
/24ページ
次へ
昔々、地上に生命が誕生していなかった頃。 とても生命が誕生できるとは思えない世界で、一つの命が宿った。 どこからともなく現れたその命には、小さな体に抑えきれぬばかりの力を秘めていた。 命が目を覚ますと力を解放し、先ずは空を作り大気を生成した。 次に水を作りそして海を作った。 次に荒れ果てた大地に植物を宿し、緑を作った。 そして、すっかり美しくなった世界に太陽を作り光を照らし、小さな命は新たな次なる命を作った。 次なる命は、瞬く間に広がっていき、様々な進化を果てて、今の人間が誕生した。 後に、最初に誕生した命を人は、“全知全能の神”ゼウスと呼んだ。 その後、ゼウス神は全ての命を見守る役目として、自分以外の神を作り、神々が住まう“天界”を作った。 人間が誕生したころ、ゼウス神は、人間に知恵と感情と力を与え、人間に神を支える“信仰”の役割を与えることにした。 人間の“信仰”の力によって、新たな神も生まれ、そういった神々は地上に住まう神も多かった。 こうして、この世界“ レジラント”が誕生したのだ。 しかしゼウス神は、人間に力を与えることによって、1つの誤算を生むこととなる。
/24ページ

最初のコメントを投稿しよう!

8人が本棚に入れています
本棚に追加