【大切な人】

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『いっ.....たっ!!』 「っっ!!」 鋭いものに肩に突き刺されたような痛みが走り、殴られた衝撃でよろけ、横にあった机にぶつかってしまった。 『カ、カイ.....』 痛む肩を押さえ、カイの方を見ると蒼白した様子で立ちすくしている。 殴ったことで頭に登っていた血が一気に冷えたのだろう。 殴られた肩は痛むが、冷静に戻ってくれたのは良かった、そのことにひとまず安堵した。 『カイ、落ち着いて.....?』 私の声に一瞬ビクッと肩を震わせ、ゆっくりと顔を上げたカイと視線が交わる。
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