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おそるおそる振り替えると、着替え終わったカイが私を見下ろしていた。
私は“また”彼の地雷を踏んでしまったらしい。
『ち、違う、違う!!嫌とかじゃなくて.....。』
「まぁ、そうだよな。いつも無理やり付き合ってくれてるんだろ?俺が大切な“幼なじみ”、だから。」
服のすそを下ろしながら、強調したような言い方のカイ。
「お前はあの時から俺に同情してるだけだもんな。ほんとは嫌なんだろ?俺がいるからお前に友達ができないし、部活にも入れなかった。いつも部活してる奴らが羨ましいとかいうのも俺への当て付けなんだろ?」
独りよがりなことをいっている目の前の彼の酷く歪んでいる。もうすぐ“あの日”がくる。
逃れることはできないそれ、そ一週間前から情緒不安定になることが多い。
「体質なんか関係ないって言っているのにお前はいつまでも縛られて......そういうのが一番ウザいんだよ!!」
咄嗟のことで避けられず、カイの降りはなった拳が私の肩に当たる。
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