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もう一人モタモタしてるヤツの股に足をめりこませた。他の連中が動き出した。
「悪いな、キース。テリーの言う通りだ、黙って見てる訳には行かない。示しがつかなくなる」
「構わない、ダン。好きにすればいいだろう?」
「なんでだ? なんで頭のお前が抜けるんだよ。俺たちうまいことやってきたじゃないか」
コーディが泣きそうな声で言った。俺についてたヤツだから、この後はきっと片身が狭いだろう。
「頭にしたのはお前らだ。元々俺は一人だった」
親にも教師にもゴチャゴチャ言われるのが面倒だった。先輩とやらに年上面で小突かれるのも面倒。何かに従うってことそのものに煩わされたくなかった。自然とはみ出す。そこにこの連中が群がってきた。
一緒にいろいろ楽しんだのは事実だが、それももう飽きていた。
「もうお喋りはやめないか。俺は引き延ばす気なんかないぜ」
横にいるやつの急所を蹴り飛ばした。これで5人は、いや、4人か。テリーのアソコは生きてる。少なくとも4人は俺をヤれないってことだ。数が少ない方が有り難い。
近くに転がっていたからテリーの玉も蹴り上げた。こいつにヤられるのだけは御免だ。
後から後から面子が揃い始めた。4人が一斉にかかってきた。殴って膝を急所にめり込ませる。シンプルだが一番効果的。
それも限界があった。2人が俺の腕をねじり上げて顔を床につけた。ここまでだ。俺ももう疲れてる。
「もう好きにさせないからな!」
「運が良かったな、フランキー。玉が無事でさ」
息が切れてみっともない。けどここまで減らせるとは思ってもいなかったから俺としちゃ上出来だ。
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