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 向うから来るヤツがいた。途端に俺は慌てた。カイだ。あいつにはこんなところを見せたくない。  けどテリーが見つける方が早かった。股を抑えながら震える様な声で叫ぶ。 「ヤツを掴まえろ!」 「アイツには……う…関係無いだろ!」 フランキーが俺にぶちまけた後、今はダンが背中にいた。 「ついでにアイツをヤっちまえ!」 「俺…が……全員相手してやる…あいつはほっとけ……」 「どうやらあいつは特別らしいな」 テリーのほくそ笑んだ声……。  捕まえに行く前に、廊下のくぼんだ所にいる俺たちに気がついたカイが真っ直ぐこっちに向かって歩いてきた。いつもの通り、普通の足取りで。 「くるな  カイ……あ……」  相手は男の扱いが上手いケンになっていた。俺は喘ぎ始めていた。 「さすがケンだよな。キースが感じ始めてるぜ」 くっ! ケンは前戯が上手くて、しつこい……。俺はそれ以上カイに声をかけられなかった……。 まるで俺に吸い寄せられるようにカイはやってきた。 「カ…イ…」  人差し指を口に立ててみんなが呆気に取られる中、カイは着ているものを脱ぎ始めた。身のこなしがあまりに優雅で、そして当たり前のように戸惑うことなく裸体を晒していく……  俺の上に覆いかぶさっていたケンを引き剥がし、たっぷりとキスをするとそのまま顔が下りていってケンのものを口に含んだ。  周りは時が止まったように身動き一つしなかった。俺もじっと見たまま動けなかった。  ケンがカイの頭を抑えつけて腰を振り始めた。動きが高まったと思ったら唐突にケンがイった。口元を拭いながらピートに手を伸ばす……。   
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