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自宅から学校までは三キロぐらいあるのだが、ほとんどの人が自転車使っている中俺は徒歩で学校を通ってる。
そんな高校生の俺の名前は、空閑柚人って言います。
容姿も成績も何もかも普通な高校生だ。だがオタクでもある。
もう学校まで残り数十メートルのところで今世紀史上一番災厄の奴と会ってしまった。
「あっ!やっと追いついた!おはよう!」
「・・・・すまねぇ。俺は止めたんだ、そう止めたんだ」
歩いてきた道を振り返ると一人の親友と、歩く災害がいた。
一人は、黒髪で身長が俺より少し高い親友の雨龍御影だ。
小学校高学年からの付き合いで昔から馬鹿やったりと仲良しの友達だ。
成績や容姿はそこそこ良くて、多少羨むことがあるが少しオタクである。
「なんで、貴方がいるんですか。登校時間が違いますよね!?」
「え?だっていっしょに登校したいじゃん!」
指をさして質問をするとさも当たり前の様に発言する、他人以上友達以下のコイツ。
名前は出雲慧也と言い、中学からの知り合いだ。
コイツは成績も容姿もダントツなのだが人を巻き込むので害悪すぎて困る。ことわざを言うなら、立てばイケメン座れば優等生、歩く姿は事件の菌かな。
そんぐらい俺は嫌っています。
二人とも俺と同じく徒歩で学校に来ている。
「ねぇ、いっしょに行こうよー!」
「だぁ!くっつくな鬱陶しい!いっしょ行ってやるから!」
キモイ!男がくっつくな!
そうして三人で一緒に登校することになりました。
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