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とりあえず慧夜を先に行かせて片づけてしまうか。
そうしないとスムーズに終わる気もしないし遅刻したら俺のせいにされるかも。
それだけは避けないといけないし。
「お前は先に学校へ行ってろ。あとは俺がどうにかするから」
「でも!やっつけなきゃ!また他の人を襲うかもしれないじゃん!?」
「さっきの陽菜ちゃん、だっけ?その子のケアをしてあげろ」
「でも・・・・。」
「いいから、行け。」
慧夜を行かせてからおじさんたちに振り返って拳を鳴らす。
さて、久しぶりの荒事仕事をしますか。
「すいませんね。悪気はないのですかこの後、学校があるので終わらせてもらいます」
「ふざけんな!ぶち殺す!」
おじさんたちが拳を振るってくるので身体を動かしながら反撃していく。
避ける途中に足を引っかけて転ばしたり、タイミングを掴んでおじさんたちをぶっつけたりと、適当にあしらっていく。
だいぶ時間が経つと観念したのかおじさんたちが引き上げていく。
「覚えていやがれ!ばーか!」
「お帰りは、お気をつけてー」
さて、荒事も終わったので登校しましょうかね。
時間は大丈夫かなと思い時計を見る。
「・・・・・・・・・遅刻やねん」
もう登校時間も終わりホームルームが始まる時間だった。
やっぱりアイツと一緒に登校するのはダメだって思った瞬間だった。
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