第2話 月曜日のマザー

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ボクは、幼いころから、様々な訓練を受けてきた。 お父さんと5人のお母さん達から。 将来、ボクが困らないように。 たとえ1人でも生きていけるように、と。 適当すぎるお父さんが、唯一真剣な眼差しで語るのだ。 ボクは日常会話くらいなら、4ヶ国語を話せる。面倒くさいから学校では内緒だ。 お陰でボクは、中学入学早々にクラスの問題を言葉だけで収められるほどの魅力を身に着けることができた。
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