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第4話 火曜日のマザー(アンテナ篇)
世界は暗号で満たされている。
難解な暗号を解くには自分の力だけではなく、思いがけない誰かの助けが必要だ。
どうやってボクは、ストレスを発散したらいいんだろう。
反抗期なのだろうか? お父さんが嫌になる時がある。
だってあまりにも、特殊な家庭環境すぎるから。
でも、その環境に気づかず、5年も、10年も過ごしてきたことも事実だ。
ボクは中高大一貫校に進学したのだが、これもお父さんの策略かもしれない。
きっと、一人暮らしの最初のタイミングは、高校卒業時だ。
見事にそれを封じられた。
と言っても、家出する度胸もないし、親のレールから降りる根性もない。
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