ピロローグ

2/8
前へ
/8ページ
次へ
真夜中一組の男女がバイクに乗って高速道路を文字の通り高速で走っていた。 男性がアクセルを勢い良く回していく、後ろの少女は服をしっかり掴んで落ちないようにこらえていた。 『まだまだ飛ばすけど大丈夫か!?』 『・・・・ん。まだ大丈夫、掴んでられる』 『なら、振り落とされるなよ!!』 その一組の後ろには真っ黒な車が何台も追っかけ走っていた。 その追いかけられている状態で男性と少女は無線を使い会話をしていた。 少女は一言発する、それはこの男性にとってのルールでもある言葉だ。 『・・・・お願い。私を運んで。』 男性は何も答えない。かわりにアクセルいっぱいまで回す。 それが今の状態だった。
/8ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加