ピロローグ

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もちろん運び屋とは運搬業のことだ。 基本的には紙の配達や物を届けたりするのが仕事なのだがその中でも俺は特に俺はいろんなことを手にかけてやっている。 一般的なことから誰にも言えない裏の配達の事まで。 もちろんそんな事をしなくても祖父母たちにお金を返すことはできるのだがこの仕事は祖父の仕事が関係ある。 祖父は今は平和そのものだが昔は国家の一人だったらしく裏の仕事に携わることがあったらしくその仕事を親父が受け継いでたらしい。 しかし事故で亡くなり誰も仕事をする人がいなくなり俺に回ってきた。 もちろん祖父も俺のことを気にしてこの仕事だけは受けなくていいぞって言ってくれたのだが俺はそれを誇りに思い仕事を快諾した。 要は祖父から始めた仕事を受け継ぎたかったのである。 「あー、すまん皆。今日は少し優先すべき仕事があって教頭に呼ばれてるんだ。また暇が空き次第仕事やるもんで今回はパスでおねがいします。」 「そっか。教頭に呼ばれているのなら仕方ないな。」 「じゃあまた次回頼むね、志乃くん!」 そして廊下ですれ違う人たちに同じような理由を言って教頭の所にむかう。 さて、いろいろな話をしてきたと思うがまだ学校の説明をしていなかったので説明しようと思う。 今俺が通っている学校は高校職業派遣所、通称高職所って言う学校だ。 通う期間はだいたい一年から五年と決まっている。 その中で俺は高2だ。
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