26時のわすれもの

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「けっこうです。知らないおじさんにはついていくなって、パパが言ってました」 「そりゃまあ、そうだけどさ。……参ったな」 「月子はここで待つしかないんです。おじさんはかえってお酒でも飲んでねむったらどうですか。おやすみなさい」 「さっきからおじさんおじさんって、失礼だな。俺はまだ23歳だぞ。お兄ちゃんと呼べ。いいか? さん、はいっ!」 「おじさん、お名まえは? 人にきいておきながら自分は名のらないなんて、さいていですよ」 「人の話を聞け。つーか、おまえから勝手に名乗ったんだろ。ってコラ!勝手に俺の財布を!つーか中をのぞくな!」 「ふふん。すきだらけですよ、おじさん。めんきょしょう……あった。ええと、あまの……ほし?」 「……あかりだ。星と書いて、あかりと読む」
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