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「けっこうです。知らないおじさんにはついていくなって、パパが言ってました」
「そりゃまあ、そうだけどさ。……参ったな」
「月子はここで待つしかないんです。おじさんはかえってお酒でも飲んでねむったらどうですか。おやすみなさい」
「さっきからおじさんおじさんって、失礼だな。俺はまだ23歳だぞ。お兄ちゃんと呼べ。いいか? さん、はいっ!」
「おじさん、お名まえは? 人にきいておきながら自分は名のらないなんて、さいていですよ」
「人の話を聞け。つーか、おまえから勝手に名乗ったんだろ。ってコラ!勝手に俺の財布を!つーか中をのぞくな!」
「ふふん。すきだらけですよ、おじさん。めんきょしょう……あった。ええと、あまの……ほし?」
「……あかりだ。星と書いて、あかりと読む」
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