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6 氷の女王(つづき)
「皆さま、今日も一日お疲れ様でした。
実は、今日はちょっとお知らせがあります。
まず明日の土曜日ですが、午前は、いつも通りの作業をお願い致します。
そして昼で、作業は終了。翌日までは、お休みとなります。
そして来週からですが、現在、一班にお願いしてます空き家の
工務店作業が明日で終わりますので、
来週からは、家の周辺の整備も含めた作業を全員でお願いして、
そちらは、皆さまのいらっしゃる間に仕上げていきたいと思っています」
そこで一旦言葉を切った彼は、
「それから」と少しだけ嬉しそうに口元を綻ばせる。
「明日の昼から日曜にかけて、村のお祭りがあります。
普段は静かな所ですが、出店もそれなりに出ますし、盆踊りもあります。
ただ、祭りが行われます神社辺りまでは、ペンションから歩くと
小一時間はかかってしまいます。
ですので、役場から軽自動車が一台用意されます。
それを、皆さんで上手く乗り合わせて頂いて、
是非、お祭りもお楽しみ頂ければと思います」
こんな話が有ったからか、その日の夕食時は
誰もが、どこかいつもとテンションが違っているようだった。
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