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月曜日。
「ふぁぁ……眠っ」
私は教室に入って椅子に座り、大きなあくびをした。
月曜日ってなんか眠いんだよねぇ...。
「おはよー桃」
クラスメイトの穂波がショートカットの髪を揺らしてニコッと笑った。
穂波は女子サッカー部所属のムードメーカーで、気取らないサバサバした性格から男女ともに人気がある。
「おはよう穂波。今日も朝練だったの?」
「そーだよー...大会近いんだ。でも好きだからさ、サッカー」
「すごいなぁ...ホント尊敬する」
「えへへ。褒めても何も出ないぞ」
軽口を叩きあっていた穂波が、ふと斜め後ろの席を見た。
「あれ?美緒、まだ来てないね」
「あ、ホントだ」
美緒(1巻参照!)はキッチリした真面目な性格だから、遅刻なんていつも全然しない。
もう予鈴鳴ってるよね?風邪でもひいちゃったのかな。
キーンコーン……とチャイムが鳴り響く。
本鈴だ…...美緒、やっぱり休みかな。
そう思って扉を見つめたその時。
ガラガラガラ、とその扉が開き、美緒が飛び込んできた。
「美緒!どした、遅かったね」
驚いて声をかけると、美緒は肩で息をしながら席につき、こくこくと頷く。
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