7 幼馴染み(つづき)

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7 幼馴染み(つづき)

はあ……。 虚ろに相槌を打つ勝也の声を聞きながら、 祐二は、なんとなく宮田に目を向けた。 その視線の先で、宮田が鎌の先をサクッと土に差し入れる。 「実は私ね、大恋愛して結婚した旦那に浮気されてね。 それが分かった時は、苦しかったし、悲しかったけど。 でも、いざ浮気相手と楽しそうにしてる旦那の姿を見たらね、 なんかすぅーっと彼に対する気持ちが、冷めちゃって。 だから、慰謝料っていうお仕置きをキッチリして、お別れしたの。 で、その臨時収入で、大型バイク買っちゃった」 「えっ?! みぃさん、バイクとか乗るんすか?」 ギョッとする勝也に、宮田は、いたずらっ子のように笑う。 「あら、おばちゃんが大型バイク乗ってたら、変?」 「い、いや。カッコイイっす」 宮田は、クスッと満足げに笑った。
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