7 幼馴染み(つづき)

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「自分の『好き』は、自分しか見付けられない。 好きな人も、好きな食べ物も、好きな事も全部。 私は、人間って、それを探すために生まれてきてると思うのよね。 お金を稼ぐのだって、我慢だけして稼いでも、 少しでも好きな事して稼いでも、同じ稼ぎでしょ?  手堅くなんて生きてたら、ふと振り返ったら 自分が、何の為に生きてるのか見失うと思うわよ。 だから私は、自分の『好き』を探して自分のために生きてるんだもん」 鼻歌でも歌いだしそうな宮田の横顔を眺め、 祐二の口の端がほんの少し上がっていく。 そして、彼は低く呟いた。 そうっすね。 そんな彼を横目で見返してきた宮田は、ニヤリと笑った。 でしょ?
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