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たった一人の友達
私にはたった一人の友達がいる。
その友達は、私にしか見えない。そして彼女の声も、私にしか聞こえない。
彼女は幽霊でも、私の妄想でもない。
私は彼女と毎日ちゃんとお話をするし、寝るときは隣同士だ。
「おはよう」
頭上から、声がする。
私が目を覚ますと彼女はすでに起きていて、そのかわいらしい瞳で私の顔をのぞき込む。カーテンから漏れた日の光が彼女の美しい長髪を照らし、鮮やかに光らせる。
これが私が迎える毎朝の光景だ。
私は彼女と一緒にテレビを見ながら、朝ごはんを食べてお話をする。天気やニュースの事件の話、政治の話、最近話題の音楽や芸能人の話まで、話題は豊富。
彼女と話すのは楽しい。彼女はたくさんのことを知っていて、私がびっくりするような深い見解を示すこともあれば、一緒に馬鹿話で大笑いすることもある。
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