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第23説 葛葉の密告
「大神家の一族。それは、一昔前に九州の豊後国周辺を支配した旧族大名。しかし、その正体は大蛇に毒された人間じゃった」
「大神家…まさか!」
「そのまさかじゃよ」
葛ノ葉さまの説明にハッとさせられた。すると、虎耳が無言のまま、その場から立ち去った。追いかけようとしたが、葛ノ葉さまに止められる。
「信太よ、察してやれ。今日の逢魔ガ時が山場じゃ…決戦地は葛葉グラウンド。そこで、この世のすべてが決まる。」
「まさか。葛ノ葉さまは、結末をご存じで?」
「そうじゃよ、それが宿命というモノじゃ。」
葛ノ葉さまの言葉で、すべてを悟った―。
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