第零説 あれから半年

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第零説 あれから半年

 あらゆる天地を巻き込んだ所謂(いわゆる)"(セン)州事(シュウジ)(ヘン)"から半年後。当事者だった自分は、十四歳の誕生日を(むか)えた。あの"百鬼(ヒャッキ)騒乱(ソウラン)"を知る者は、自分しかいない。何故(なぜ)なら、歴史が再びリセットされたからだ。のちに末裔(まつえい)たちは、これらを総称して“千日手の変”と呼ぶだろう。自分が史上最年少"神主"となった今、後世(こうせい)のために()れを(しる)す。葛ノ葉*()日譚(じつたん)を…。
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