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翌日もその又翌日も
黒猫は同じ場所で、ジッと俺を見ている。
もしかして、お前
俺の事を待っているのか?
この頃には、そんな気分にもなる。
彼に遭遇して、5日目
俺は意を決して、駐車場の中に入ってみた。
黒猫はジャリの音にも動じず
動かない。
俺は姿勢を低くして、右手をだしながら、間合いを詰める。
その時、左手に持っていたコンビニのビニール袋を落としてしまった。
あっ、と一瞬
コンビニ袋に目をやったその隙に
黒猫は停車している車の後ろ側から金網の下をくぐり、隣の家の庭に消えた。
俺はどこかで、黒猫に
待っていて欲しかったのかもしれない。
いつの間にか、アイツは俺を待っているんだと、だから
俺が差し出す右手に体を擦り寄せるに違いないと。
そんな風に思っていた自分が
バカに思えて
ふんっと強く鼻息を吐いた。
その後も、黒猫は駐車場の同じ場所で俺の帰る時刻にそこにいる。
なんなんだよ。
誰か俺の後に帰って来るやつを待ってるのか?
俺はその黒猫が気になって仕方がなくなっていた。
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