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「あ・・・あん・・・・・あ・・・・・・・はる・・・・・・ま・・・・」
何日か振りの晴馬は貪欲で、感じやすいところばかりを執拗にせめてくるから、もう身体がオカシクなっていた。どこに触れられても、吸われても、全部快感に変換されてしまう。
何か危機迫るものに怯えている様子の彼を、私はひたすら包み込もうとした。
でも、彼の背中の向こうに見えていたはずの星空に前には厚い雲が邪魔をして、イヤな予感をさせてくる。
確かに、なにかが起こり始めているのかもしれない・・・
晴馬に抱かれながら、そんなことを考えていた。
冷たい身体の奥に彼の熱い種子を受け止めて、それはまるで熱いバターのように私の胎内に浸透していくような感覚になった。今までこんな感覚になったことがない。
もしかしたら、命が宿る前触れなのかもしれない、と淡い期待がこみ上げてくる。
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