第1章 無限回廊1周目

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そう言えば、何かの本で読んだことがある。 動物は命の危険を感じると子孫を残すために繁殖能力が高まる。 もしかしたら、今はそれが起きているのかな。 晴馬は私の命の心配じゃなくて、本能的に自分の身に起こる命の危険を感じているのかな。 だとしたら・・・・・私が守ってあげなくちゃ! 心地よい余韻のなかで眠りに落ちそうになりながら、そんなことを考えていた。 疲れ果てて晴馬もすぐ隣で寝息をたてはじめる。 涙を拭いてあげると、寝言で私の名前を呼んだ。 なんて可愛い人だろう・・・ 「晴馬・・・・・大丈夫だから」 赤ちゃん・・・やって来てくれますように!!
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