第1章 無限回廊1周目

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ジュンという甘い疼きを子宮に感じながら、目を閉じた。 朝まで休まなくちゃ・・・。 病院の個室が見える。 夜勤をするお母さんが、博子さんの点滴を交換していた。 体温をとり、血圧を確認し、道具を片付けて部屋を出たところに大きな人影に気付いて固まった。 その大男は母さんを突き飛ばして、個室のドアを開けて中に入っていく。 男は躊躇いなくベッドに寝ている博子さんの首に手をかけて絞め始めた。 グキグキという骨が折れるような音がして、博子さんは目を開けたまま絶命した・・・。 お母さんはナースステーションに駆け込んで電話を手に取った。 110番通報をしはじめたとき、大男に捕まった。 電話を切られて、お母さんを再び突き飛ばすと、お母さんは気を失った・・・ 男は病院の廊下を歩いて出て行こうとすると、階段を降りてきたえっちゃんがビックリしてへたり込んだ。 でもすぐに立ち上がって這うように二階に逃げたえっちゃん・・・
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